Day9 バンガーの入口

朝一の瞑想、昨日の講和で得たヒントを試してみる。

頭の中で好きな曲が勝手に流れ出す。

今まではその曲に乗ったり、止まれ!って思ったりしてた。

それを変えてみた。

その音に乗るわけでもなく、止めようとするわけでもなく、僕は少し引いた意識でいた。

表現が難しいんだけど、イメージはそんな感じ。

すると、スッと音は小さくなり、引いていった。

ああ、これかもしれない。

意図せぬ思考への対処法。

その後もその対処ができたわけではない。

再現性はないかもしれない。

でも、今のところはそれが対処法としていいんじゃないかって思う。

 

朝食後の瞑想で、新しい生徒向けに「貫通」の課題が出た。

あれ?確か「バンガー状態に入ったら、脊椎を観察せよ」ってお題もあったと思うんだけど、まだだっけ?

そんな思いを抱きながら、コースは進んでいく。

ティータイム前、15時半~17時の瞑想開始のタイミングで、そのお題は出た。

待ってました!

っていうのは何かっていうと。

そのお題知ってたから、今回のコースで5日目以降で、バンガー状態に入った時に脊椎を観察してたのね。

でも、感覚として何かを発見したりできなかった。

そんで、去年感じた感覚の記憶とも違う気がして。

でも、なんもわかんなかった。

去年、日常生活に戻ってからは、バンガー状態に入れなくなったから、そっからはわかんなくって。

で、今回、お題出るときの指示のニュアンスを汲み取ろうと待ってたわけ。

そのニュアンス、たぶん、流れるように脊椎を上から下へ、下から上へと流して見ていけばいいように感じた。

勘を信じて、トライ。

数分、いや、もっとかもしれないけど、しばらくは何も感じなかった。

でも、粘る。

なんかある、絶対なんかあるはず。

そして、ついに途中でなんか引っかかるような感覚を得た。

ん?ここか?

繰り返し観察するうちに、その引っ掛かりが鮮明になっていく。

どんどん見えていく。

それは、数か所あった。

そして、そこに観察位置を合わせると、プルンプルン体が揺れるのを感じるのだ。

逆に、そこから観察位置をズラすと、プルンプルン体が揺れる感覚は消える。

この感覚、バンガー状態に入るときの感覚。

その位置はへそ、胸、喉、こめかみと脊椎がクロスする点。

で、この中で、へそだけが肌の表面までの線状の範囲で有効。

上記に加え、頭の左上と、左肩にも点があり、その二つをつなぐラインも有効だった。

感覚としてハッキリしてて、ゴエンカさんの言いたいのはこのことだ!って確信を得た。

得たのはいいんだけど、それが何を意味するのか?

考えていくうちに思いあたったのは「バンガーの入口」ってこと。

このどこかに観察位置を合わせていないと、バンガー状態に入っていけないのだ。

じゃあそれが何を意味するのか?っていうと、それは僕にはわからなかった。

観察位置をそこに合わせれば絶対バンガー状態に入れるわけではなく、そもそもの土台は必要。

なんなのかを知りたくて、試してみる。

順番のその全ての位置に合わせていき、同時に観察。

ジーっと見つめていると、プルンプルンが消えた。

次の瞬間、心臓の動きが鮮明に見えるようになった。

揺れている、心臓の動きに合わせて体全体が揺れている。

だから何?は結局わからない。

気になるけれど、僕の辿り着いた探求はここまでだった。