3:30に起きてウンコ、シャワーを済ませる。
昨日、入所してから初めてのウンコが出た!!
ちょびっとだから、まだ、たんまり腹に溜まってる感あるけど。
4:20→5:20 自室で瞑想。
5:20~ ラストキッチン。
生徒と一緒に講和聞いたり、瞑想してもいいよ、と言われている中で、責任感の強いメンバーが数人既にいた。
昨夜の打ち合わせだと、僕だけかと思っていたので、ビックリ。
朝食の準備をほぼ終え、全員参加必須の6:00過ぎ~ファイナルメッターへ。
6:30~朝食。
今日から断食するつもりが、決意は脆く崩れ去り、ダーナのパンにオリーブオイルダクダク+バターてんこ盛りで貪り食う。
おそらく、人間の脳というのは、特別なことを2つ同時に実行することはできないのだ。
7:15~片付け、そのままグダグダと時間は流れた。
あと、金銭ダーナもした。
奉仕者もするの?という疑問があって、やってなかったんだけど、尊敬する先輩がやってる姿を見たら、なんか「オレもオレもーー!!」ってなった(笑)
これするとね、なんか、食材を貪り食った自分を肯定できるのよ(笑)
来た時にはなかった居場所ができていて、またなくなろうとしている。
なんかちょっと、放心状態気味でキッチンの椅子に座っていた。
バス停まで歩いて行こう。
そう思っていたら、長期滞在者の方の一人が「送っていくよ」と言ってくれたが、送る時間になった頃にはそれを忘れていた。
気づいてくれた人がいて、無事、バスの時間に間に合った。
少し定刻から遅れたバスに、大量の人とキャリーバッグが乗り込んでいく。
乗り場から人は消えた。
しかし、2つのキャリーバッグが残った。
はにゃ??
もう一人の奉仕者がバス内のメンバーに問う。
キャリーバッグ忘れてないかい?
そんな人はいない。
バスは公共交通機関であり、待ってもらうわけにはいかない。
僕は腹を決めた。
行ってくれ。
もう一人の奉仕者へ、笑顔で伝える。
9:45 僕と、僕のキャリーバッグと、見知らぬキャリーバッグ2つが、バス停に残った。
バスを見送りながら、さっきまで居た場所へ電話する。
便利な時代である。
さっき送ってくれた軽トラがやってきた(笑)
タクシーで帰る、と言うと、その長期滞在者の方は駅まで送ってくれた。
駅までの道中、その人が瞑想の道に入るまでの話を聞いた。
長いですよ、そう言って彼は話し始めた。
小さい頃、器用でなんでも人よりできた。
サッカーも上手かった。
練習しなくても上手かった。
人を見下すようになった。
サッカーも辞めた。
家でダラダラしていたら、父に引きずり回された。
警察官として鍛え抜かれた父に歯が立たなかった。
その父にテニスへ連れられた。
楽勝だろう、器用な自分なら。
一緒にテニスをした相手にボロ負けした。
それから、めちゃくちゃに練習した。
ライバルができた。
めちゃくちゃキライな奴。
ある試合で、そのライバルに対して、5-1で勝っていた。
サーブのトスを上げた瞬間、「ざまあみろ!」と思った。
その瞬間から、身体が重くなって、動かなくなった。
まさかの逆転負け。
なぜ負けた?
人を見下していては、強くても勝てない。
それから、考え方が変わった。
相手が打ちやすい球を。
相手が上手くなるように。
強くなった。
ある日川原で練習していたら、70歳くらいの人からテニスやろって誘われ、負けた。
70歳なのに、めちゃくちゃ強かった。
全日本のコーチだった。
その人に鍛えてもらって、さらに強くなった。
ケガでテニスを辞めた。
でも、スポーツやってる間、めちゃ幸せだった。
大事なことは全部スポーツから学んだ。
キライだったライバルにも今では感謝している。
大事な事を教えてくれてありがとう。
大人になって、働いて、彼女ができた。
親にもハグするような人。
海外によく行く人だった。
海外ってどんなだろう?
興味が沸いた。
でも、当時はまだ日本人をやっていた。
仕事を辞めて、大丈夫なのか。
踏み出せなかった。
営業先の社長さんが背中を押してくれた。
行ったらええやん、オレが雇ってやる。
バンクーバーへ飛んだ。
英語はできなかった。
少し経ってから、ヒッチハイクで旅をした。
道中、全財産を盗まれた。
無一文の状態で、瞑想に誘われた。
オレ、金ないよ。
お金なくても大丈夫、タダで行ける。
最初に参加したコースは、全然恩恵を受けられなかった。
1日2時間くらいしか座っていなかった。
でも、後から見返した写真。
自分の顔を見たら、顔が違う。
キラキラしている。
あれ??
次、京都で座った時に、大きな恩恵を受けた。
それから今に至る。
電車の中、ここまで書いて、涙が止まらなくなった。
悲しいわけではない。
嬉しいわけでもない。
中道の涙。
なぜだ?なぜ僕は今泣いているんだ?
東京駅で乗り換えて、新幹線の中でも涙腺が制御できない。
ハッとした。
僕は今、失ったことに気づいて泣いているんだ。
失ったもの。
それは、あの場所に満ちていた、メッター。
頭のてっぺんに意識を集中しても、受け取れなかったメッターの波動。
あの場所に、空気のように当たり前に存在していたがために気づかなかった、メッター。
あの場所を離れ、僕は気づいたんだ。
あの場所に在った、確かにそこにあったメッターの大きさに。
情報とは変化であり、無くなって初めて認識できるもの。
人は、経験したことのないものに気づけないのだ。
最寄り駅で下車して、自宅までキャリーバッグを引いて歩く。
Art of living
大丈夫だ。
僕にはそれがある。