この日は朝一の瞑想から呼吸ではなく、感覚の観察に切り替え。
場所は変わらず鼻の下。
これまた、感覚検知がイマイチ。
脈を感じたり、感じなかったり。
なんか、去年はもっとハッキリ感じられてたような気がするんだけどな。
ああ、この一年でなんかすげえ瞑想力が落ちたんかな。
そんな風に感じながら、やってるときはそう思わないけど、なんやかんやであっと言う間に午前が終わった。
今日からヴィパッサナー瞑想に入るので、午後からは変則のスケジュール。
13時~14時が瞑想、14時~15時がグループ瞑想、15時~17時がヴィパッサナー瞑想。
さて、始まったヴィパッサナー。
最初は同じ課題、鼻の下の観察から始まり、すぐ、ゴエンカ氏の「move up!」がかかる。
観察位置を頭のてっぺんに移動。
去年は全く感覚を感じなかった、このタイミング。
今年は違う。
バリバリ感じる、大きくうねるような脈。
これは、コースに参加する前よりもはるかに感覚として大きくなっている。
集中力、サマーディがこの3日間で増した、ということか?
さて、「move down!」の掛け声とともに、間を置かずに観察位置は下へ移動していく。
去年は全くついていけなかった、この移動スピード感。
今年は余裕、むしろ遅いくらい。
しかも、バッチリどの位置でも感覚は明確に感じている。
そのまま観察位置が落ちていき、足を観察しているあたりでバンガー状態に入った。
以降は全て瞑想開始直後に即バンガー。
19時からの講和を聞いていて、なんとなくだけど、普段の生活をしていて瞑想力が落ちる理由が体感としてわかったような気がした。
今回も、まずはシーラと呼ばれる戒律、喋れない、一切の性行為禁止などのルールを守った上で生活する。
そして、まずは3日と半日、ひたすら自分の呼吸を観察する、これがサマーディと呼ばれる集中力を高める行為。
で、ヴィパッサナー、これがパンニャーと呼ばれる知恵に当たるのだと思う。
普段の生活では、まずシーラを守らない。
イコール、だんだんとサマーディ、集中力が落ちてくる。
すると、ある段階でパンニャーに達することができない。
言葉としてはたぶん、絶対に間違っているけど、でも雰囲気はそんな感じなんじゃないかな。
そんな風に思いました。