この日も、昨日ほどじゃないけど、精神的に少し参っていた。
長えよ、帰りたい、もういやだ。
自分で応募して来たにも関わらず、酷い有様。
瞑想中も思考はなかなかコントロールできず、気が散っていた。
なんとか辿り着いた講和の時間。
ここでヒントがあった。
視覚、聴覚などの感覚に加え、「思考」も感覚なのだという。
おっ、と思った。
その考えはなかった。
視覚や聴覚は自分でコントロールするものではなくて、感じるもの。
思考は感じるものではなくて、コントロールするもの。
そう思っていた。
でも、違うのかもしれない。
思考が発現するところまではコントロールできなくて、実は視覚や聴覚と同じように、思考が現れた時、それを止めようとするのではなく、ただそのままその思考を俯瞰して観察しようとすればいいってこと?
でも、俯瞰しようとすること自体も思考なのでは?
こんがらがった頭のまま、僕は眠りに落ちた。