国立科学博物館?とやらに行った。
奥さんの友人らが「ここがいいよ」と勧めてくれたらしいが、さすが我が息子、早々に帰りたいと駄々をこねる。
駄々をこねるというよりも、彼は本当に自分の気持ちに正直に生きているだけだとも言える。
大丈夫、世の中の大半の人が喜ぶ事象にたいして喜ばないことは、想定の範囲内だ。
僕もボヘーっとしながら見ていたが、時計とか地震計とかのゾーンで思うところがあった。
ああ、何かを正確に測定するって、すごく大変なことなんだな。
僕たちはできるようになったことに対して、できている形しか知らない。
でも、この場所は「できるようになるまでのプロセス」を展示してくれている。
形になったものではあるが、そのプロセスを具現化したものから、先人たちの試行錯誤が伝わってくる。
今、正確に測定できていなくて、試行錯誤しているものってなんだろう?
例えば、仕事の成果とか、愛の大きさとか、健康の具合とか?
そういうものの試行錯誤が、博物館に展示される日はくるのだろうか?