いまここ、もう一筆

御器所焼き鳥「いまここ」について、もう一筆。

大将の振る舞いについて、記述します。

 

金曜日の夜、店の体制は大将・バイト・バイト。

大将は基本焼き場に張り付いて動かない。

「焼き鳥」に集中しているように見える。

バイトさんはドリンク、サイドメニュー、料理運び、注文取り・・・といったとこのがメイン。

あの絶妙な焼き加減、バイトさんに任せちゃったら、ブレちゃいそうだもんね。

「焼き鳥」は絶対に納得できるものを出したい。

そう思ってるかわかんないけど、僕にはそう伝わってきた。

 

いっこ、あぁ、いいなと思ったことがある。

お会計のやり方。

僕の時は大将が計算してた。

焼き場から180度身体を回転させて、ドドドドーっ!!て音立てて、猛ダッシュで計算してんの。

電卓叩いてんのかな?

もう、焼き鳥完全無視。

その時は、大将の背中しか見えない。

 

その姿を見て、思い出したんだ。

自分の飲食店修行時代。

結構やっちゃうのが、注文のつけ忘れ。

アナログな個人店だったから、伝票の束を持ち歩きながら、全て手書きでつけてくの。

だいたいが、忙しいピークを過ぎたあたり。

気がぬけちゃうんだろうね。

ほんとはもらわなきゃいけないお金、取らずにお客を帰しちゃうわけ。

そんで、毎回オーナーに激烈に怒られるの(笑)

一番長い時でね、三時間半ぶっ通し。

もうね、長すぎるのよ(笑)。

許せないんだよ、自分のカネがスルーされちゃうのがさ。

 

たぶんさ、「いまここ」の大将がやってることって、根本解決に近いんだよ。

金額出すのは自分だから、つけ忘れは大将の責任。

だから、バイトに怒鳴り散らすこともない。

もっと、猛烈に忙しい時はバイトに任せちゃったり、柔軟にやってるのかもしれないけどね。

 

100%の解決方法なんて、ない。

お金受け渡しでバイトがミスすることもあるだろう。

でも、注文取るたび伝票に書き込み、「焼酎追加オッケーです!」「あいよー!」という掛け声が店内に響く。

「こうやったらミスが減るんじゃないか?」「ここはこういう役割分担にした方がいいんじゃないか?」

ほんと、勝手な想像なんだけど、そんな試行錯誤、考察を感じる。

いいお店だな、と思う。

 

ベロベロになりつつ、そんなことを考え、焼き鳥に舌鼓を打っておりました。

また行くぜ、大将!