仕事で実感、ヴィパッサナーの効果3

この日も上手くいかない。

取り外す部品がイカれちゃって、予定時間を大幅にオーバー。

流石にちょっと平静を崩しかける場面があった。

ヴィパッサナーをやっているからといって、完全に平静を保てる訳ではない。

単に、自分のベースラインが下がっているだけなのだ。

振れ幅の大きい、そんな動揺があれば、平静は崩れてしまう。

だけど、大崩れしない。

崩れ切らない。

前向きに対処できる。

この「崩れ切らない」を今日は体感した。

「このままだともう一日延長しなければならないのではないか・・・」って不安が頭を過りつつも、なんとかギリギリで現場を終えることができた。

コース明けから続いていた3時間睡眠で多少ダメージを感じつつも、それでも以前より圧倒的に身体は楽だ。

 

帰路に就く中で、また違和感を覚える。

以前は「なんで僕がこんな目に合わなきゃいけないんだ」って、拗ねてた。

腐ってた。

それが、どうだろう。

恨み、つらみ、絶望、そういった感情がとても小さい。

「ああ、終わったな」って淡々としている。

「なんで僕なんだ」じゃなくて、「たまたま僕だった」という境地。

「自分」が薄いから「なんで」が起こりにくい。

 

楽だ、圧倒的に気持ちが楽。

コースを終えても瞑想を続ける理由。

それを僕はわかりかけている気がする。