この日も上手くいかない。
取り外す部品がイカれちゃって、予定時間を大幅にオーバー。
流石にちょっと平静を崩しかける場面があった。
ヴィパッサナーをやっているからといって、完全に平静を保てる訳ではない。
単に、自分のベースラインが下がっているだけなのだ。
振れ幅の大きい、そんな動揺があれば、平静は崩れてしまう。
だけど、大崩れしない。
崩れ切らない。
前向きに対処できる。
この「崩れ切らない」を今日は体感した。
「このままだともう一日延長しなければならないのではないか・・・」って不安が頭を過りつつも、なんとかギリギリで現場を終えることができた。
コース明けから続いていた3時間睡眠で多少ダメージを感じつつも、それでも以前より圧倒的に身体は楽だ。
帰路に就く中で、また違和感を覚える。
以前は「なんで僕がこんな目に合わなきゃいけないんだ」って、拗ねてた。
腐ってた。
それが、どうだろう。
恨み、つらみ、絶望、そういった感情がとても小さい。
「ああ、終わったな」って淡々としている。
「なんで僕なんだ」じゃなくて、「たまたま僕だった」という境地。
「自分」が薄いから「なんで」が起こりにくい。
楽だ、圧倒的に気持ちが楽。
コースを終えても瞑想を続ける理由。
それを僕はわかりかけている気がする。