経験を伝えるには経験を積んでもらうしかない

さて、久しぶりの事務所は相変わらず閑散。

同じ部署で出社してたのは隣の大先輩だけ。

いつも机の上には書類やら本やら冊子やらが雑然と積み上がっているけれど、聞けば宝の山から参考になる資料をパッと出してくれる、そんな頼れる大ベテランだ。

「そういえば、合宿どうだったの?」

ふと、思い出したように聞かれ、返答に困る。

10日間を、あの修行を、パッと説明することなんて、とてもじゃないけれど、できない。

まずは入りやすいところからだ!

ハンターハンターの”円”ってわかりますか?

これが、残念ながら「読んだことない」って返答でツカミに失敗。

一生懸命その良さをアッピールしようとするんだけど、これが全く伝わる気がしない。

おそらく、「全然行きたくねえ」って思いしか起こさせていない(笑)。

終いには「まあ、なんの目的で行くかだよね・・・」と怪訝な顔でまとめられてしまった・・・。

チーン。

しょうがねえな。

行った本人の僕でも、行く前は「なんでそこまでして瞑想に時間を割くんだろう?」って疑問、1 mmもわかっていなかった。

行くしかないのだ、あの場所へ。

やるしかないのだ、あの10日間を。

 

経験を伝えるには経験を積んでもらうしかない。

言葉で伝わるのは「ただの言葉」でしかない。

それを改めて、身に沁みて実感するのでした。