例えば、お店で服を買うとポイントカードを勧められる。
それが今どきな話で言うと、「アプリに登録してください」ってなる。
そもそもそんなムダなことしないでって思うんだけど、そうはいかない。
だって、そのポイント割引分をそもそもの価格ダウンに反映してもらった方が、ムダな手続きがなくってお互いに楽じゃない。
それは、値札の金額から「おお、ポイントのおかげでこんなに下がった!」という得した感だったり、「やった!こんなにポイント溜まったから次また行って、ポイント使って買おう!」ってまたお店に来てもらうことだったり。
結局それが次の買い物に繋がって、売り上げが上がることになるからなんだよね。
でも、軒並みみんながみんなそれ一辺倒でやられても、客側はうんざりしてくる面もあるのでは?
だから、タチヤのあのストロングスタイルは目立つ。
さて、本題。
僕は携帯を持っていないので、アプリを勧められた時、これまで正直に「僕は携帯を持っていないんです」と言ってきた。
その時の店員さんの反応は、だいたい同じ。
程度の差こそあれ、眉がハの字になり、返答に困る。
は?
たぶん、頭の中はこんだけ。
店員さんの接客の引き出しの中にない人物像なんだろうね。
ところが、言い回しを微妙に変えるだけで、状況は一変する。
その回答は「あ、僕、個人携帯を持っていないんですよ」というもの。
実際、今は会社から支給されたスマホがあり、LINEとエロ動画以外は何してもOKと言われているので、それはもうかなりのことが事足りている。
そう返すと、店員さんはニコッとして「そうですか!」と次のステップに移ってくれる。
たぶん、というか、店員さんはよくわかっていない。
だけど、この一言で「この人は携帯を持っている人」だと認識する。
それで、たぶん安心するのね。
この人は普通の人だって。
あと、これ以上勧めなくていい、逆に勧めてはいけないって判断になる。
あぁ、これ、あれに似てる。
「僕、朝昼食べないんです」と「僕、米食べないんです」。
これは、どう言い換えたらスムーズに行くのだろう?