ある設計機器の実績表を作っているんだけど、その項目がこれでいいか見てくれないか?
同僚からそんな依頼を受け、僕は答える。
悪いが、人の作った比較表は使わない。
使わない、というよりも、使えないのだ。
うまく言えないのだが、たぶん、その表を作るプロセスにこそ意味があるのだと思う。
いやね、標準化されきった、ほぼほぼ考える要素がない機器なら使うと思うの。
でも、案件によってインプット条件が絶妙に違う、機器ありきの設計じゃないやつだと、難しいのよ。
その機器を基点にできないから、だから考えざるを得ない。
シンプル化しきれないノウハウが大事だったりする。
要は思考のプロセス。
その思考のプロセスを手順化したことがある。
めちゃくそに大変だった。
でも、少し上手くいった気がする。
シンプル化され過ぎたものからは思考のプロセスが読み取れない。
だから、ある程度の「粗さ」が必要なんだと思う。
粗くて遠回りな、でもそれが一番の近道となるプロセス。
僕はそれが大事だと思う。