漫画を描くわけでもないクセに「漫勉」というTV番組を観ている。
漫画の勉強って意味でそれを略したタイトルだと思っていた。
違うんだね。
MCの浦沢直樹さんが子供の頃「漫画ばっかり読んでいないで勉強しなさい!」って口酸っぱく言われてたから・・・なんだって。
親に反対されたから夢を追うのを諦めましたって人いるけど、浦沢さんみたいな人はカンケーないんだね(笑)
すなわち、「バカ」を貫けるかどうかか。
「親に反対されたから」は言い訳で実際は「失敗して恥をかくのが恐かった」ってことに尽きるんだと思う。
嫌な言い方をするとね!
それはさておき、これまで視聴した回では登場する漫画家さんは全てアナログで描いていた。
今回、録り貯めてなかなか観れていなかった3本を観たんだけど、その内2本がデジタル描きの人だった。
そのコメントに衝撃を受けた。
なんと、「デジタルにしてから格段に遅くなった」と言うのである。
はい?意味がわからん。
「生産性を上げるためのツール」として使っているんじゃないの?
答えは簡単。
やり直しちゃうから。
アナログだと、描いちゃったら描いちゃったなりに仕上げるしかないから、諦めがつく。
後戻りできねえから、しゃーねえなって。
あぁ、なるほど。
2人目。
この人はさらに書き直しの鬼だった。
さらに、デジタルだといくらでも拡大できるから、絵がめっちゃ細かい。
絵が細かすぎて、壁面サイズに打ち出しても粗くなかったという。
単行本のサイズは変わっていないのに・・・。
デジタルで描く主な目的は元々「便利」だったからではないか?
アウトプットのレベルを変えなければ、使いこなすことによってものすごく時間短縮になるはず。
それが、なんだかツールの機能に奴隷化されてしまっている。
皮肉なものだ。
これ、あらゆるITツール、便利なモノに言えるのでは?
携帯電話だって、作図用のCADだって。
人間って、自ら自分を忙しく追い込んでいく、不思議な生き物である。