ET観ようよ。
昼食を挟んで2回行った児童館から帰宅し、観ようとした「おしりたんてい」の録画が消去されていて残念がる坊ちゃんに提案する。
ヤダ!
頑なに拒否。
ETが何かもわかっていないのだが。
いや、そもそも「何かわかっていない」ものを観ることを受諾するのが嫌なのだ。
少し観て面白くなかったらやめる、といった高度な受け入れ方も知らない。
5歳の現実。
人間、一人で生きていけるようになるまで、時間かかるよなぁ。
時間かかるどころか、今の世の中において一人で生きていけてる人なんてほとんどいない。
そっちの方が正しいかもね。
この文明社会では、何かしらに頼りながら部分的に生きている人がほとんどのはずだ。
数十分後?さりげなくETスタートに成功。
テレビの前にスノーピークの椅子をセットすると、なんだか映画館で観ているよう。
やはり、スピルバーグさんはすごい。
5歳児でも、最初のツカミからエンドまでずっと引き込まれていた。
5歳児も楽しめて、35歳がもう一回観ても楽しめる。
この幅に感嘆した。
さて、冒頭の坊ちゃんの「ヤダ!」。
これは大人でもあると思う。
新しいことに対する拒否。
未知のものに対する拒否。
根っこは生存本能なんだと思う。
より、安全な方を選べ。
でも、進化してきたきっかけは、きっと逆。
今の世界は、選ばざるを得なかった、反対の道を進んだ結果でもあるんだと思う。