出来るだけ、この顔のままで育てること

ちょっと反省。

 

机が届いたの。

スタンディング机。

テレワーク用に欲しかった。

新居移ったタイミングで、今でしょって。

未知のものだし、わりとじっくり納得するまで選ぶよりも、今回はスピード感の方が大事だった。

機能重視で、外見と値段(高くてもいいから、最高のものを)は二の次にした。

だから、組み立てて置いてみて、だいぶ浮いちゃってる・・・。

ごめんね、奥さん。

めちゃくちゃ文句言いたそうな顔でピクピクしながら言葉にするのを耐えてらっしゃった。

でも、機能は求めてたものを満たしてそうだから、少しホッとしてる。

 

反省なのは、坊ちゃんに対して。

梱包に使われてた発砲スチロール。

これを、細か〜く砕いて、床に撒き散らすという遊びを、それはそれは楽しそうにやってんの。

キュキューっ!と発泡スチロールが擦れるいや〜な音を発しながら・・・。

黒板に硬いもの当てて「ギ〜っ!」ってやる音もそうだけど、耐えるのが厳しい音だよね。

 

廃プラの粉雪にまみれた床に、ちょっと怒っちゃった。

これ掃除すんの俺なんだよ!って。

そんで、怒る前に「派手にやったなぁ・・・」ってボヤいたら、坊ちゃんニコニコしてんの。

褒められたと勘違いしてんのね(笑)

そこに奥さんが突っ込む。

あんた、褒められてんじゃないのよって。

キョトンとしてた坊ちゃん。

 

坊ちゃんは、ただ楽しくてやってただけなんだよ、きっと。

片付けなきゃいけないとか、床をキレイにしなきゃいけないとか、そういう固定観念がないから。

だから、その時に純粋に楽しいと思うことをやってる。

そこで僕が怒っちゃった。

これはよくない。

本人が楽しいと思うことを優先しなくなっちゃうかもしれない。

 

たぶん、こういうことを繰り返して、大人になっていく。

周りの人間と一緒。

常識人間。

自分の好きなことを忘れちゃった人間。

自分の好きなことよりも、常識や他人の価値観を優先する人間。

そこに、周りの人間よりも秀でた価値は生まれない。

でも、僕は坊ちゃんをそういう人間にしようとしてた。

それが、反省。

 

帰り際、車を切り返す奥さんを待ちながら、坊ちゃんの右手を僕の左手が握る。

横顔をチラリ。

いい顔してる。

いい眼をしてる。

なんだろう、キラキラしてる。

俯かず、ただ前を見ている。

いい未来が待ってる、とでも言いたげな。

なんか、いいな。

出来るだけ、この顔のままで育てること。

それが、僕の父親としての仕事かもしれない。

そこが、反省、後悔。

 

もちろん、周りに迷惑をかけない人になってほしい。

でも、どうあがいても、どんなスーパースターだって、他人に迷惑をかけなきゃ生きていけない。

一人じゃ生きていけない。

ならば、「こいつだったらしょうがねえな」って手伝ってもらったり、助けてもらえる人になってほしい。

う〜ん、ごちゃごちゃしてきた・・・。

 

求めてんのは、なってほしい姿は、これだ。

自分の好きなことを忘れないでいてほしい。

そんな、イカした大人になってほしい。