人はきっと、振り切ったものに惹かれる

ゴッホアライブ。

展覧会を観てきた。

絵の才能に溢れる?息子。

連れて行ったけれど、すぐに「帰りたい」ってなっちゃった。

周りを見渡せば、息子くらいの年齢のお客は皆無。

絵の感想を聞くと、「気持ち悪い」と即答。

合ってます、きっと。

この絵を観て「なんて素晴らしい!」って言う奴なんて、自分の気持ちを言っていないだけ。

迫りくる圧倒的な絶望。

でも描かずにはいられなかったという衝動。

文学でいうところの太宰治を読んだ時に近い感情が沸く。

どうして観たいのだろう?

もっとキレイなものだけ観ていた方が、心地いいはずなのでは?

なんだろう、人はきっと、振り切ったものに惹かれるのだろうか?

すっごくキレイなもの、すっごく沈んだもの。

観ていて心地よくはならない。

でも、なぜか救われたような気持にもなる。

すごく不思議なんだけど、そうなんだ。