息子はポケモンに狂っている。
テレビもポケモン、カードゲームもポケモン、ネットゲームもポケモン、描く絵もポケモン、ゲームセンターではメザスタというのをやる。
奥さんが家を出て行って、おとーさん、ポケモンカードゲームをやろう、という話になった。
うむ、久しぶり。
久しぶりに対戦する息子のカードは随分とパワーアップしていた。
攻撃するたびに回復もする怪獣。
サポート系のカードは回復の数値が僕の持ってるカードの倍以上。
超劣勢でゲームは進む。
そんなん卑怯やん。
不貞腐れる僕にポケモンカードゲームとはそういうものなんだと諭す息子。
ブスッとしながらもゲームは続く。
さあ、もう2、3ターンで僕が負けるなってタイミングで息子の引く手札がなくなった。
負け寸前でなぜか勝つという、全く勝った気のしない意外な展開。
今まではそっちの方向で勝つというプランを持っていなかった。
そして、負けたのに笑顔でキャッキャしてる息子。
息子よ、お前はズレている。
そして、僕もズレている。