絵心

子守の土曜。

夜、「このポケモン描いて」と息子から突き上げを食らう。

「わかった」と言いつつ、他ごとをしていると「ねえ、描いてる?」と怪訝な顔をされる。

仕方ない、描くか。

アイパッドの画面に映るメガバシャーモ、という名のそのポケモンはグリコバンザイのようなポーズをとっていて、なかんかに難解な構造。

ムズそうだな。

そう思いつつ、顔から描いていくと、意外とそれっぽく描けた。

あれ、僕はこんなに絵がうまかったっけ?

もっと絵心は無かった気がするんだけど・・・。

出来上がった絵を見て、息子も「上手い!」と褒めてくれた。

メガバシャーモ

さて、なぜ僕の絵心は向上したのか?

絵なんて全然描いてない。

ここしばらく、仕事しかしてない。

ハッとした。

そうだ、僕の仕事は図面を見る。

描くわけではないけれど。

仕事をこなす中で、無意識の内に描画のセンスが磨かれていたのかもしれない。

僕たちは仕事をこなす中で、自分に何のスキルが身についているのか、意外とみんな気づいていないのかもしれない。