準備していくのは大事。
でもね、準備もやりだすとキリがない。
ある程度やったら、あとはぶっつけ本番でいいじゃない。
「ある程度」ってどの程度?
言葉って、相当意識しないと、ものすごく抽象的。
言葉の解釈に何も制限していないかもしれない。
こんな感じでできるだろう。
そう思って現場に行くと、まず、聞いてたところと場所が違う。
やってみると、全然うまくいかない。
全く終わる気がしない。
午前で終わるつもりだったのが、午前を終えて、取り外しの一歩目ができていない。
やっと取り外しの一歩目を乗り越え、想定外の事象に気づく。
これ、部品が壊れた時に変形してる。
やっと状況を飲み込んだ僕。
こんな状況は初めてだ。
人に助けを求めて、初めて扱う工具で悪戦苦闘して。
二日目になんとかやり終えた僕は悟った。
人生のあらゆる場面において、全く同じ状況なんてやってこない。
厳密に言うと、全ての瞬間は「ぶっつけ本番」なのだ。
そう思うと、少し気が楽になった。
悟った内容としては、「完璧に準備することは不可能」なのに、なぜだろう?
しょうがない。
そう思うことは、時には大事かもしれない。
そう思うことで、逆に前向きになれるのかもしれない。