感情は記憶が作る

とある番組のゲスト経歴紹介で、その華々しい職歴が紹介される。

超エリート。

名だたる会社名が並んだ後、ひと呼吸、「ジョブレス期間を経て」って言葉が入った。

言葉は脳に入ってきたけれど、数秒間、ピンとこない。

聞いたことの無いその言葉は、数秒後に僕の辞書と合致した。

無職、である。

こうやって「無職」ってワードになると、超印象が悪いことに気づく。

一方、ジョブレスって言葉は、同じ意味のはずなのに、なぜか印象は悪くない。

不思議だ、でも聞いて感じる感情は全く違う。

無職って言葉に対するイメージが、感情に変わる。

聞いたことの無い言葉だと、同じ意味であっても、イメージと繋がらないから、感情に変わらない。

感情は記憶が作るのである。