考えるとは難しや

無条件降伏。

それがどういう意味なのかを僕はわかっていなかった。

勘違いしていて、条件がないんだから良いものだと思っていた。

僕のような間抜けは世の中にさほど存在しないのかもしれないが、無条件降伏の意味を理解しようとしたら、有条件降伏がどういうものかを知る必要があるんだと思う。

それをさ、日本の学校の教科書では、何年の何月何日に日本は無条件降伏しましたって書いてあるだけなのさ。

比較ができない。

イコール、相対的に無条件降伏ってのがどういうものなのかがわからないのさ。

「なにがあったか?」が書いてあるだけだから。

そうじゃなくて、他の時はこうだったんだよって書いてあったらよかったのに。

そうしたら、ああ、この時って条件を出すことすらできないほど余力ゼロだったんだなっていうことがわかるかもしれないじゃない。

なんていうか、考察の参考がないから、型がわからないわけ、思考の型が。

だから、考えることができない。

まあ、他のページを見たら書いてあったんだろうね、そんでそれと比較すればよかったんだろうね。

 

昔は全然考えていなかったなぁ。

 

今、過去を振り返るとそう思う。

10年後、10年前を振り返ると、同じように思うのだろうか?

考えるとは難しや。