枠の中の人間

人が作り出すものは、その形状は全て、人の体の内部構造と同じものであるという。

例えば、ピアノ。

顕微鏡で見るレベルになるけど、体内の細胞で、鍵盤にそっくりなものがあるんだって。

フォンノイマン型コンピュータってのも、そうじゃないかなって思う。

脳の情報処理の仕組み。

AIのアルゴリズムなんかもそうなんじゃないかって、最近思ってる。

脳の認識するシステムのアルゴリズムをプログラムに落とし込んだだけなんじゃないかって。

パターン認識、というやつだね。

そうなってくるとね、よく「他人と自分を比較するな」って言ったりするんだけど、それもしょうがないんじゃないかなって。

だって、比較でしか人は物事を判断できないから。

長い年月をかけて、人は、人の知識や技術や能力は進化しているように感じもする。

だけど、そうじゃないのかもしれない。

元々人間の中にある構造だったり、仕組みだったりを同じ構造で具現化していってるだけなんじゃないかって。

今までに具現化できていなかった、気づいていなかったものを出した時、人は新しいものを発明したって勘違いしているだけなんじゃないかって。

つまりどういうことかというと、人間は人間の枠の中で生きているだけで、枠の中でしか考えることも行動することも作り出すこともできない。

・・・じゃないかなって考察です。