被害者意識、やめよ

被害者意識、これが悪循環の根源な気がする。

おれがこんなにしてやったのに、あいつはおれに感謝しない、おれの希望通りに動かない。

善意を踏みにじられた僕は被害者だ。

当事者はそう思っちゃうけど、希望通りに動かなかった人からしたら、「別に、してくれって頼んだわけじゃないやん」って思ってるかもしれない。

私はあの時言ったのに、その通りしてくれなかったから、こんなことになってしまった。

あの時僕は言ったのに、やってくれなかった、そのせいでこんなことになったけど、まいいや、僕のせいにされても。

言った自分は悪くなくて、言われてやらなかった相手が悪い、そして、その結果として起こったことの責任を取らされている自分は被害者だ、という意識で嘆いているわけだが、ここで一番問題なのは、「自分は被害者であり、自分は悪くない」という被害者意識である。

そもそも言ったことが100発100中で他人がやってくれるわけがないんだけどね、冷静に考えたら。

でも、人間っていうのは無意識で自分に都合よく考えちゃうから、「なんで言ったのにやってくれねえんだよ」ってなっちゃう。

すげえナチュラルに。

往々にしてこういう風に言う人というのは「自分のせいだ」とか言ったとしても、本心ではそう思っていない。

何を隠そう、僕もそんな人間の一人であるが、このように考えていては、いつまで経ってもジメジメとした場所で燻っているだけである。

被害者意識、やめよ。

そう言いつつ、たぶん無意識にやっちゃうんだろうけど。