人は、自分のモノサシでしか物事を測れない

部下の担当する仕事が、やっとこさひと段落した。

去年社内No.1激務の部署から避難異動してきて、今年が3年目。

驚くなかれ。

今日の資料を発行する予定日を、今年の1月11日に彼と打合せしたのだが、その当初立てた予定では、発行目標は3月末なのだ。

現実は5ヵ月遅れ。

話にならない。

3月末、それは僕が死ぬ気でやった場合の予定日だったのだ。

人は愚かである。

僕だって、彼と同じレベルの時代があった。

だが、今、「彼がやった場合、どのくらいの時間がかかるか?」を正確に予測できないのである。

人は、自分のモノサシでしか物事を測れない。

そして、過去自分が持っていたモノサシで測ることもできない。

いや、もしかしたら、自分のモノサシで測ることすらできていないのかもしれない。

やっていることと言ったら、誰かが作った期日から逆算して、できるかどうかではなく、「じゃあこの日までにこれをうやらなきゃいけないね」って空虚に言ってるだけなんじゃなかろうか。

そして、その何の根拠もない空虚な期日に向かって、忙しい、忙しいと言いながら、仕事して寝て起きてまた仕事して、という日々を繰り返すのである。