「誰がややるか?」で8割くらいは決まる

社内のとあるドデカいプロジェクト。

これの主管部門の担当が、全員それを捌けるレベルに達していない。

仕事は究極的には、「誰がややるか?」で8割くらいは決まる。

結果、他部署から苦情やら不安の声やらが噴出。

できそうな人をあてがおうにも、他の仕事でパンパンだから、あてがえない。

仕事の内容が複雑かつ高度すぎて、単純に人を増やせば解決することではないのである。

背に腹は代えられない。

しまいには、その部署の部長さんが「おれがやろうか」と言い出しているらしい。

おおっ、これは日露戦争の時の児玉源太郎さんだ!と、僕が言うと、場にいた日露戦争を知ってそうな人が苦笑していた。

乃木希典さんが苦戦していた時、やべえ、どうにもなんねえってことで、当時超お偉いさんだった児玉源太郎さんが、自分の職位をガクンと下げて、現場へ指揮しに行った、あの話を思い出したのである。

僕も「これ、イカンのじゃないの?人替えなあかんのじゃないの?」って言ってた時期があったんだけど、ある日ハッとして、言うのやめた。

僕にその立場で捌く力があるわけでもなければ、本気で会社の状態を危惧しているわけではない。

ただの末端の社員の一人にすぎない。

僕にそんなことを言う資格も思う資格もないのである。

ただただ自分のできることにベストを尽くしましょう。