息子は予定変更に弱い。
例えば、旅行に行って、言っていなかった場所に車を停めてブラブラ散策しようものなら、ふと坊ちゃんの顔を見るとポロポロ泣いていたりする。
これだけ書くとただのド短所にしか見えないが、裏返せば「予定通りにこなす」ということでもある。
彼は空手を年単位で続けているが、決して空手をやるようなタイプではなく、空手が好きなわけでもないが、時間が来れば着替えて道場へ向かう。
さて、息子の特性は、強弱はあれども、僕の特性でもある。
僕も予定変更に弱い。
逆に言うと、無理してでも予定通りにしようとする。
それで体調を崩すこともあるが、体調よりも予定通りに進めることを優先してしまうという、アホうでもあるわけだ。
最近、あまり無理しないようになった。
これは息子のおかげで、自分の特性を理解できたことが大きいと思う。
まず、認識する。
そこからしか人は自分の行動を変えることはできない。
でも、自分を見ることは難しい。
そこで、似たような、というか、「自分に似ている」と認識している人物の行動を観察することが、自分を見ることの助けになるのである。