スポ根

アポなしで友人宅へラン。

出迎えてくれた友人の妻は僕が誰かわかるまでに2分ほど要した。

「痩せて誰かわからなかった」らしい。

小学校で長男とサッカーをしていると聞いて、そこへラン。

50mほど走ったところで叫ぶ友人妻に呼び止められ、逆方向だと教えてもらう。

ありがたい。

故郷を離れすぎて、土地勘が鈍っている。

 

スパルタ指導が待っていた。

マンツーマンで「ダメダメ!」「そうそう、今のはいい」って、みっちりドリブル練習。

小一男子が延々と一人、ゴールに向かってドリブルとシュートを繰り返している。

厳しいけれど、でも、嫌そうではない。

友人が問う。

テレビゲームできんくなるのと、サッカーできんくなるの、どっちが嫌?

「サッカー」と即答。

 

運動系でない自分の息子を思う。

なんやかんやで自分の息子には何かしらスポーツに励んでもらいたい気持ちはある。

理由はわかんないけど、なんかそれが健全な気がして。

次男がサッカー小僧になった経緯を聞くと、意外。

元々、ゲームやポケモンに狂っていたという。

その狂った姿を見るのが嫌で、このスパルタスポ根にもっていったんだと。

この次男、根性はあって、泣いても泣いても頑張って練習してる。

指導は厳しいけど、愛はある。

なんか、いいな。

あと、自分の息子だけじゃないんだなって。

自分の息子のポケモン狂い、諦めちゃいかんなって思った。

 

嫌がるだろうけど、運動にちょっと強引に誘ってみよう。

ダメかもしれないけど、やってみよう。

運動ダメなら、運動じゃないけどポケモンでもないものに誘ってみよう。

数年ぶりにあった友人。

なんの気負いもなく昨日も会ったかのように話すことができる人。

自分の息子にも、そんな人ができるといいなと。

そう思うのです。