突き詰めれば、お金

重鎮がフラリ

超絶ビッグトラブルの全容が明らかになってきた。

物理的な原因はこれでほぼ確定。

あとは物理的な対策を施して再稼働、なんだけど。

どうしてこれが起こったのか?

それは、結局、解決しない。

設計に精通した技術員が立ち上げた設備。

難しい調整を、なんとか探った落としどころにセットして、運転員に引き渡して10年。

運転員が、そんな深い技術的なところまでわかるわけがないの。

運転員さんはそれはそれで苦労しながら運用していく。

その中で、どんどんあるべき姿から離れていく。

人も入れ替わる、設備状態も変わっていく、コストダウンのプレッシャーもかかる。

そして、ついにそれは起こった。

 

誰が悪いってわけじゃない。

 

突き詰めれば、お金。

そう、まさにこの世のほとんどは資本社会。

その限界を見ている、と言ってもいい。

その設備を理解した上で、合格点の範囲内で動かしていくには、その技術に精通したフェッショナルが張り付かなくてはならない。

でも、その人には次のもっと大事な仕事がある。

次の案件を取りにいかなくてはならない。

そのほかにも膨大な仕事が待っている。

そう、すべてはお金につながっているのだ。

そして、この根本的な問題は決して解決しないのだ。

この資本主義社会においては。