「以下長文ですが、一読ください」
その一言で始まったメールは、なんと100行を超えていた。
ccの僕、読むわけがない。
その物量の多さに慄くだけ。
toの人。
そもそも僕から依頼した件、1ヶ月以上遅れてる。
そもそも読んでる暇がない。
膨大な量の仕事に忙殺され、やるべき連絡もできておらず、別件でも問題が起こっていると聞いたばかり。
忙しすぎて、回っていない。
明らかに一つの原因がそこにあるのに、火に油をそそぐ形。
ミスを防ぐための新たなITツールの導入だというが、そのツールに入力するための多大な手間に見合うリターンは、きっとない。
手段の目的化の極み。
人間とは、なんと愚かな生き物なのか。
そんな無用の産物に貴重な時間を費やす前に、くだらない仕事を一つでも多く減らすべきである。
意味のない仕事を増やす害人を一人でも多く窓際へ追いやるべきなのである。