人間なんて

より、小さく。

より、シンプルに。

より、短時間で伝わるように。

 

オンラインでの打ち合わせが増えた。

小さな画面を大人数で囲む。

「空気感」がわからない。

そんな中で、最短で終わらせたい。

仕事とはいえ、貴重な時間をもらっている。

他のことをしたかもしれない、その時間。

即ち、その人の人生の一部をいただくわけだ。

 

最短で終われるように、妥協はしない。

必然的に、情報は絞らなければならない。

「捨てる」という作業。

同時に「これは見せたい」という選択。

その二つを両立させるために、「絵」が多くなった。

そして、全体像。

最初に宣言する。

こういう状況で、今からこれについて協議するんだよ。

「絵」が「座標」になって、皆を誘う。

 

時間はかかる。

でも、大事な作業。

効率化、生産性、僕は賛成した上で反発する。

時間をかけなきゃいいものなんてできない。

時間をかけなきゃ、生産性なんて上がらない。

人間なんて、効率的でもなければ、生産性が高いものでもない。

人間なんて、みんな失敗作。