田舎の時間の流れは緩やか

遠い、初めての土地。

前乗りこみで到着した時には既に真っ暗。

駅が工事中、ということで、タクシー乗り場が見当たらない。

駅の構内図があって、それを見てもよくわからん。

外で駅の職員さんを見かけ、声をかける。

 

タクシー乗り場はどこですか?

 

一緒に探してくれて、よくわからず。

この人は電車の会社の人であって、駅の人ではないのか?

駅の人に聞いてくる、と言って、その人は聞いて来てくれた。

さっき一緒にウロウロしたところで良かったのだという。

でも、ここが乗り場だよ、という看板は見当たらない。

ネットでタクシー会社を探し、電話する。

 

駅まで1台お願いします。

 

さっきの職員さんが教えてくれた場所で待つ。

タクシー、来ない。

まさか、と思い、駅まで戻ると、タクシーはいた。

駅に来て、イコール、乗り場ではなく駅に来たのだそう。

 

田舎にくると、いかに都会がせかせかしているかに気づかされる。