みんな、もっと自分の能力の低さをアッピールしておくれ!!

最新のITシステムで改善しよう!

そんな全社的、大々的な取り組みは、担当レベルでは超絶不評。

はいはい、放っておきましょう。

なるべく関わらない、そういう、「偉い人が言ってるからやらなきゃいけない系」の仕事。

そして、そういう不毛な事象に関わらないために必須のこと。

それは、「出世しない」こと。

出世したければ、超絶意味のないムダなこともゴマヲスルためにやる覚悟を持たなきゃいけない。

ああ、無理無理、僕にはムリ。

メンタルが持ちません。

代わりに、30年以上前に作られたプログラムで、未だに使っているシステムがある。

中身を修正しようとしても、今のOSであるWindows10では互換性がなくて動かない。

あのね、最新のIT技術の導入とか言う前にね、こういうところやぞ、って僕は思う。

思うだけじゃ片手落ち。

だから、主体的に僕が旗振って、流行りのPythonに組みなおしてる。

別に、Pythonの経験があるわけじゃないけど。

でも、プログラミング経験が20年前に多少あるから、少しわかる。

実際に組んでくれてる担当者から質問されて、その初歩的さに驚く。

「おおっ、そんなこともわからないのか!」って驚きは出してはいけない。

そう思っている時点で、めっちゃ出てしまっていると思う。

こういう時に、「ああ、自分って全然専門的知識無いって思ってたけど、一応あるんだな」って気づく。

要は、僕は「才能は無いけど、泥臭くやってた人」であって、「才能はあってもやっていなかった人」とか、「そもそもやっていない人」がたくさんいるってこと。

 

人はいつだって、自分の装備に気づけない。

自分の数値が中心値で、それがゼロだから。

その数値よりマイナスのもの、つまり、自分より装備の低い人を見ないと、自分の数値の高さに気づけないんだ。

そして、世の中には「自分の数値が高い」ってアッピール情報しか、基本的に出回っていない、ように見える。

そういう情報しか入ってこない。

だから、自分の数値が低く見える。

結果、自分を過小評価する。

 

みんな、もっと自分の能力の低さをアッピールしておくれ!!

僕を安心させておくれ!!!

ああ、僕はビリじゃなかった・・・

安心してえんだ、安心してえんだよ、僕は!!