Day3 気づいたらそっち側

朝が起きれなくなってきた。

慣れ、とは必要であり、怖いものでもある。

 

朝食の時、足りないものはないか?といった視点で見回りをする。

出す量はかなり少なめだからね。

余りを奉仕者が食べるんだけど、奉仕者が食べてちょうどの量を狙うから。

で、見回ってたら、生徒の一人から「無い」って指さされた。

味噌汁の鍋。

おいおい、しゃべっちゃいけないぞ?という感情と、鍋の中に汁はあるので、あるじゃない?って感情と。

そんで、あるじゃん!って素振りをしてやり過ごした。

次の瞑想で後悔した。

あれは、「具が1個もねえぞ!」って意味だったんだな、きっと。

そんで、「具が必須」って頭が僕になかった(笑)

生徒としては、ムカついただろう。

僕は、ただただ両手を合わせ「ごめん」って、具を少なく仕込んでしまったことを詫びれば良かったんだ。

こんな感じで、日々改善していった。

あと、長期滞在者の振る舞い。

その方は、見回りの時、炊飯ジャーの中を整えていた。

ああ、これだ。

この心と行いだ。

大変な思いをして座っている生徒にとって、食事の時間がどれほど救いか、僕は知っている。

知っているにも関わらず、ただ機械的に作業をこなしているだけだった。

でも、この長期滞在者は違う。

生徒のことを思い、慈愛によって、どうしてあげたいか?で動いている。

その気持ちがあれば、何をしたらいいかは、教えられなくても、わかるはずだ。

よそったものがこぼれていたら拭いておくのもいいだろう。

トングの位置をそっと整えておくのもいいだろう。

そんな風に学んでいった。

 

この日もエアベント調整。

少しエア噛みっぽい感じだったけど、昨日と比べたらだいぶいい気がする!

 

今日、「思ってたのと違う」と言って、一人の生徒が帰っていったそう。

どんなものを想像していたんだろう?

 

奉仕者はキッチン担当もいるけど、コースマネージャーというポジションもある。

生徒と一緒に座って、生徒のケアをしたり、トイレ掃除をしたり。

僕より年下でめっちゃ穏やかだけど、瞑想歴8年という猛者。

年末年始にはインドで30日コースを座ってきたという。

レ、レベルが違いすぎる!!

長期滞在者とも話して、面白かったのが、僕から見たら、「やべー人おる!」って感じなんだけど、彼らも最初はそう思ったそうで、それがいつの間にやら「気づいたらそっち側」へ行ってしまっとったらしい・・・。

いや、慣れとは本当に恐ろしいもので。

 

今日、奉仕者へ「1日生徒できるよ」ってアナウンスがあった。

でも、奉仕者の生徒化が集中すると回らないから、分散は必須。

調整しなきゃいけない。

できるだけ最後の方がいいな。

直感的にそう思った。

状態が上がってから座りたい、というところだろうか。

他の僕よりも年上の奉仕者の方から「この日がいい」って先手を切られた。

いいですよ、と返す。

あと、ベトナムの方と僕で調整なんだけど、この時点で譲ろうって思った。

僕は今回、あくまでも「奉仕がメイン」で来ている。

生徒なんて、できると思っていなかったし、あくまでもオマケだ。

奉仕的振る舞いとして、譲ろう。

やはり皆考えることは同じみたいで、後ろの日程から埋まった。

僕が一番早いタイミング。

これが、次の日に実感するんだけど、結果的には良かった。