彼は自分の仕事をそう語る

大学時代の友人をお茶に誘った。

年賀状見て、なんとなく会いたくなった。

ノープランで挑む待ち合わせ場所。

その場でネット検索に引っかかったお店に行くと、女子力超高い空間。

店員も、他のお客も全員女子の中、男子二人が敢えて横並びの席に座る。

元々インドアなのに加えてコロナ。

その友人は、会社と妻以外の人と会うのは数年ぶりだと言う。

あらためて、社会人となってからの人間関係構築の難しさを感じる。

別に、無理して人間関係を広げる必要なんてないし、いいんだけど。

広さも限られた店内。

ランチタイム前に退店を促され、場違いな空間を後にする。

共通の趣味があるわけでもなく、近くの公園やら川やら、とぼとぼ歩く。

究極はやらなくてもいい仕事、やらずに適当に過去の実績あるものを選んで付ければいい。

彼は自分の仕事をそう語る。

うん、それはほとんどの仕事に言えることかもしれない。

相槌を打ちながら、もう一人の自分が自分へ問いかける。

 

お前はそれでいいのか?

 

僕はいつも聞かなかったフリをする。