居場所

一人の夜。

というか夕方。

仕事を切り上げて飲み屋へ行く。

なんか、久しぶりにがっつり栄養をとろう、と。

だいぶ前だけど、タクシーの運ちゃんに教えてもらったオススメ3件。

残り1件へトライ!

いやあ、一人で初めての飲み屋へ入っていくのは、すげえハードル高い。

緊張する。

気まずい。

なんでそれを超えてまで入店しようとするのか?

それは興味が勝るから、たぶんそれだけ。

駅に自転車を止めて、あとは徒歩。

走る車の騒音を背にスライドドアを横に押す。

・・・動かない!

やってない?

ネット情報だと17時開店。

ホームページがあるわけでもないし、それが間違ってたのかもしれない。

拍子抜けすると同時に、その場には留まれない何かがある。

どっと変な疲れとともに、僕はそそくさと退散した。

代わりに他の店に入ろうかとも思ったが、気力が残っていない。

なんだろう、僕は何に疲れているんだろう?

たぶん、人は居場所を求めて生きている。

そして、居場所というのはそう簡単にはできない。

そして、居場所以外の場所は、僕の場合はだが、とてつもなく疲弊するのである。