日本刀は何からできているか知ってる人、どんだけいるだろう?
答えは「たまはがね」。
僕はたまたま知ってて、西村さんの書いた本のコラムに書いてあった。
それを知ってるというのか微妙なところだけど、とにかく名前までは知ってた。
どんなものなんだろう?
ずっと疑問だったんだけど、NHKスペシャルでたまはがねをやってた。
こうやって自分で疑問を持ってからの視聴だと、格段に理解が深まります。
とにかく日本刀を作るにはこの「たまはがね」をチンチンに熱して真っ赤っかにしてガンガン叩いて伸ばしていくんだと。
それをたまはがね以外の普通の鉄でやると砕けちゃって、刀が作れない。
なるほど、だからたまはがねがいるんですね!
現代ってすごく科学やら化学が進歩してるように漠然と感じるんだけど、このたまはがねって、いまだにその全容が明らかにされてはいないらしく、全部手作業で作ってる!
だからNHKスペシャルになるんですね。
下準備でどれだけかかるのかわかんないけど、仕上げは三日間30分間隔で燃え盛る窯に砂鉄を休まずに入れ続けて、最後にせっかく作った窯をぶっ壊しちゃう。
なんて非効率!
そして、超危険!
窯、壊す時にまだバッチリ燃えてるから。
そして、その窯の底に「けら」という塊が出来上がっていて、その中にどれだけあるのかわからないけど、割ってみると「たまはがね」ができてるんだと。
この作業、日本で唯一、年に一度島根県でやってる。
そこでできたわずかなたまはがねを元に、職人さんが日本刀を作ってるのかな?
わからないものとわからないままやってる。
それが、なんかいいなと思う。