紙派

一個一個のスパンが長い仕事。

それって、経験を積むのがすごく難しいと同時に、積みまくった老練の生き字引ほど頼れる存在はいない。

年齢は嵩んでいても実力は超若輩者である僕のような者からすれば、出来るだけアウトプットに対してダメ出ししてほしい。

だから、アウトプットし切る前に回覧してコメントをもらうんだけど、コロナで印刷した紙での回覧ってのがほぼ壊滅してて、メールにデータ添付してお願いします!って感じなんだけど。

明らかにコメントの量が減ってる気がして、昨日たまたま事務所で顔合わせたから、印刷した紙を手渡ししたのね。

明日テレワークで忙しいですか?余裕あれば明日自宅で見てくださいって。

ほったらね、バッチリコメントをメールでくれてね。

ああ、やっぱ紙の方が見やすいし、そもそも「見る気になる」度合いが違うんじゃないかなって。

よく食事の話で出てくるのが、人間の消化系は狩猟採取民族時代から変わっていないから、現代の穀物メインの食事についていけないってことで。

それと同じように、僕らは液晶であれ、有機ELであれ、「モニター画面」というものに体の構造上ついていけないんじゃないかなって。

なんていうか、モニターに映し出された内容を見ることにエネルギーを持って行かれて、その内容について考えるってとこまでエネルギーを割けないんじゃないかなって。

紙の資料を読むよりも。

そんな風に思います。

だから、僕は今だに本気で見ようとする時は印刷するのね。