テレワークと野暮用

テレワークのいいところ。

それは、昼休みや夕方に野暮用を済ませられることではないか?

出社すると、定時に帰ったって自宅に着く頃には日が暮れてる。

なかなか予定が立たない。

テレだと定時後ソッコーで出かけられる。

今日は髪を切りたい!

そう思って近所の美容室に電話するも、第3火曜日はお休みでチーン。

ならばと最近ハガキの届いた歯医者へ電話。

見事定時15分後に予約が取れた。

 

虫歯なわけではない。

かといって、芸能人みたいに歯がピッカピカなわけでもない。

半年に一度、クリーニングに通っている。

例の作業台に座り、仰向けに倒れ、目に布が被せられて暗闇の中、口を開ける。

女性の作業員さんが専用の電動器具でジジジジジジ・・・と凝り固まった歯石を剥がしてくれる。

仕上げは糸で歯と歯の間をグイグイ開拓。

このやられ具合がなんとも言えない「恥じらい」がある。

全裸を見られてるわけではないが、でもなんか恥ずかしい。

服で着飾ったりできない、まんま、そのまんまの自分の表面。

しかもそこそこ汚れてる。

それを曝け出し、キレイにしてもらうという、情けなさ。

 

終わると先生にバトンタッチ。

ひとしきり僕の口内をチェックした後、毎度「異常ないですね、また半年後」と言ってくれる。

平和である。

引っ越す前に住んでた家は、道を挟んで向かいに歯医者があって。

行くと毎回最後帰り際に新しい虫歯が見つかって、次の予約を取らされ続けた。

大繁盛していた、あの歯科医院。

そのほとんどは誤診だったのではないかと、今更ながら思うのである。