奥さんの妹さんはよく泣きながら電話をするという。
いや、そうでない時もあるのかもしれないが、泣きながら電話した、という話しか聞かないので。
だいたいは体調を崩して助けてくれ、だとか、ピンチの時。
今回は様子が違っていて、「会社の人たちが挨拶をしてくれる」と感涙して電話してきたのだという。
ハッピーな状態で生きている人にとって、至極当然のこと。
この妹さんにとって、それは格別の「当たり前」だったらしく。
前の会社では、基本放置プレイだったのだろう。
人は、人にされたようにしかできない。
自分が厳しくやられて、放置プレイされて、新米の輩が手厚くされるってのが、きっと許せない。
その気持ち、わからんでもない。
なんか「お前だけズルイ!」って思っちゃいそう。
でも、それって目的がズレてるんだよな、きっと。
目的は仕事を捌いて、会社がうまいこといくように貢献することで、それが自分のためにもなるはずで。
自分が満たされていないから、人に冷たく当たってしまう。
自分が満たされていれば、他人に寛容になれるし、人の成功を喜べる。
僕ができてるかっていうと、まあ、できてないですね。
まずは、自分を大事にするところから。
まずそこから。
人は上にズレるにしろ、下にズレるにしろ、落差で涙するのである。