休日の朝食。
ちーん、と坊ちゃんが背筋を伸ばして椅子に座って食べている。
ベージュの短パンにボーダーのポロシャツ。
雨予報だけどまだ降り始めていない曇り空。
薄暗いダイニングテーブルに座る我が息子は、パッと見「いいとこの坊ちゃん」の様相を呈している。
襟があるかないかでだいぶ違うよな。
「襟を正す」なんて言ったりもするしね。
ユニフォームに襟がない野球選手でも「襟を正して」なんて言ってたり。
クールビズでも「襟つき」という条件があったりする。
コロナでそれを守ってない人が急増して、「なんかだらしねえな」「ちょっと一線を画しているな」なんて感じてしまったりする。
襟ってなんだろう?
解雇することを「首を切る」と表現するし、ネクタイだってもろ首付近。
なんてことを考えながらふと眼の前に一人パジャマ姿の奥さん。
着替えましょう、そう言った僕に「あんただっておとといパンツ一枚で仕事してたじゃないか」と返される。
確かに。