風呂を出て、猛烈な違和感を覚える。
ナニカ、・・・ナニカが違う。
両手が、随分と手持ち無沙汰なような・・・。
ハッとした。
顔が、痒くない。
いや、普通でしょ?と思うかもしれない。
僕にとって、風呂上がりに顔が痒いのは当たり前なのだ。
風呂というか、体温が上がると痒くなる。
ここ半年くらい、状態はずっと悪かった。
それが、びっくりするくらい、痒くない。
小麦を断って、そろそろ一週間くらいだろうか。
毎日、身体の変化に驚く。
下っ腹が徐々に引っ込んでいくと同時に、好転反応?と思われるような不調はある。
溜まっていた過剰な脂肪がなくなるということは、脂肪が分解され、そこに含まれていた毒物が身体を巡ることを意味する。
好転反応とは、それによって一時的に不調になること。
毒物は、油に溶けやすい。
すなわち、脂肪にも蓄積されやすい。
2日前には、かつてないほど顔が異常にボロボロになった。
でも、基本はいい方向へ向かっている気がする。
屁がほとんど匂いしなくなった。
皮膚は身体の内部作用を表す鏡だという。
「屁」もしかり、なのかも。
このまま完治までいくのか、それはまだわからないけど。
今まで、散々皮膚科に通院して、結局はステロイドをもらうだけ。
薬は、一時的に効く。
でも、それまで。
解決はしなかった。
「小麦をやめてみなさい」そう言う人は一人もいなかった。
医者に患者の病気を治すことはできない。
できるのは、症状を和らげる薬を処方することだけ。
全部がそうじゃない、それはわかってる。
でも、医者に行くことって、「考えることの放棄」なんじゃないか?
小さい時、母はよく病院へ連れていってくれた。
僕も、お医者さんは「正しい」と純粋に思っていた。
本当は、いろいろ試してみるべきだったのかもしれない。
考えてみるべきだったのかもしれない。
30年以上生きてきて、今なお、自分でゼロから考えることなど、ほとんどできない。
本の力を借りて、やっと一つづつ、自分で試してみて、少し考えることができる。
出来るだけ考えずに生きる。
これは人間の本能的なものなのか。