置きに、いかない

若林正恭さんの「ナナメの夕暮れ」を読んだ。

この本で、一番言いたいこと。

勝手な解釈だけど、それは「自分を置きにいくな」だと思う。

 

なんとなく、自分の偏差値ギリギリの高校を受験する。

入学した後、何がしたいのかわからない。

親が「安定した職業に就いて欲しい」と言うから公務員や大企業の正社員になる。

子供に手料理を食べさせない母親ってどうなの?という風潮に押され、疲れた体に鞭打って自炊した挙句、イライラする。

死ぬほど辛いのに、「この会社では普通のことだから」と言って頑張りすぎて自殺する人。

 

こういう、自分を置きにいく行為を重ねると、「置きにいくこと」はうまくなるけど、「自分が本当にしたいこと」がわからなくなる。

それを打破するため、若林さんは自分の気持ちに耳を傾け、ノートに書き出していった。

段々、自分がしたいことがわかるようになった。

 

人は、アウトプットによってしか、変われない。

最近、そう思う。

そして、世の人たちは、思っているより自分が心底したいアウトプットをやっていない。

すごい人の本はたくさん出るけど、すごい人はそれほど増えない。

読んだだけで、終わってしまう。

 

置きにいかない。

シンプルなことほど、実行するのが難しい。