出張生活の着地が見えてきた。
余った宿泊費と日当、どないしよ?
これに僕は答えを出した。
土産、気合い入れてみる。
偶然地元民だった同行者にアドバイスを請う。
答えはとある地酒。
名前は聞いたことがある。
中でも何割何部とかいうやつがスーパーすごいんだとか。
よし、それ!
自分の実家と奥さんの実家に送ったらんかい!
酒屋に出向き、発見。
値札に書かれた金額に、思わず目を見張る。
き・・・気合い入ってる!
あまりの迫力に僕はその場を離れ、他の酒類を物色し始めた。
無論、他の酒の情報など頭に入ってこない。
グレードを一つ下げてみてはどうか?
量を減らしてはどうか?
何をうろたえているのだろう?
僕はなんて小さい人間なんだろう。
数分後、僕は腹を決めた。
いったらんかい!!!
どうでもいい仕事かもしれないけど、僕は仕事があって。
収入も問題なくて。
そんな人間がこのくらい使わんでどうすんの。
それで土産もらった人が喜んでくれたらいいじゃない。
奮発しました、という話。