現場の後は、無性に風呂に入りたくなる。
区切りをつけたいんだ、きっと。
現場と日常に。
なぜだかそれは家の風呂じゃない。
銭湯に行きたいのだ。
なんだろう、家の風呂は「日常」だから、そこに「現場」を持ち込みたくないのかもしれない。
たまたまヒットしてるスーパーとかゲームとか巣篭もり分野。
そこらを除けば、基本どこの業界も厳しい昨今。
銭湯業界も然りだろう。
近所に営業してる銭湯がないが、温泉はある。
というわけで、最近は毎週のように日帰り入浴。
ガラガラの湯船で羽を伸ばす・・・ではなく、足をのばす。
肌が弱く「ぬるめ」が好きな僕。
ここらの温泉はどこもぬるめで長風呂しやすい。
贅沢な風呂だわさ。
帰りがけ、温泉の成分表をチラ見。
温泉ではよくある、頑丈そうな設置具合の、あれです。
大地の割れ目から湧き出る熱水が人肌にちょうどいい温度!なんてことは滅多にないはずで。
その頑丈な板には僕の体温よりも低い温度が記されていた。
ガラガラの湯船を満たす人肌以上のお湯に思いを馳せる。
ジョボジョボと注がれ続ける「温泉」。
加熱するために燃え続ける化石燃料。
温泉って、温度が人肌より低いと常に追い焚き状態なんだよね。
せっかくだから、焼却設備を温泉地に作れば廃熱を利用して効率的なんだけど、観光地にそんな負の設備は置けない。
なんだか、温泉ってボチボチいわゆる「エコじゃない」ものだね。
まあ、常温からあっためる銭湯よりマシか!