平日の夕方。
大阪の銭湯。
閑散とした昭和な脱衣所で、上半身から脱いでいく。
この番頭さん方式が見られるのも、長くてあと20年くらいだろうか。
磨りガラスのドアを開け、浴室に入ると、おじいちゃんが一人。
そのおじいちゃんも、僕が身体を流して湯船に浸かる頃には出て行った。
贅沢な貸切風呂である。
せっかくなので、よりぬるいお湯を求めて、1槽ずつ手を突っ込んでいく。
ビリビリっ!!
ギャーっ!!!!
感電。
反射的に手を引っ込める。
突っ込んだ右手首に金属製のロッカーのキー。
そしてこの湯船は電気風呂。
感電したい人、ナチュラルにできるスポット、あるよ?