自分の脳は騙せない

ピピピピピピッ!!!

平日バージョンの時刻キッチリに携帯のアラームが鳴る。

ボヤけた眼でその発信源を捉え、左手で手早く止める。

一瞬の起床。

そして、二度目の就寝。

 

30分後、ムムッと目が開く。

そろそろヤバいのでは?

時計時刻を確認し、あと5分・・・目を閉じる。

 

5分後、ガバッと起きる!

ギリギリじゃー!!

 

パッ、パッと手早く必須事項を済ませ、玄関を出る前に時計の針を確認。

間に合うか?これ。

疑念を抱きつつ、まだ試合は終わっていないと言い聞かせ、自転車のペダルをこぐ。

信号は、そこそこ味方してくれた。

まだ電車は出ていない。

駐輪場から、とにかく走る。

ピッ!と改札を躱し、エスカレーターを惜しみながら階段を駆け上がる。

ホームには「間もなく、3番ホームに・・・」のアナウンス。

ズラッと並んだスーツ姿。

間に合った・・・。

ホッと胸を撫で下ろし、減速中の電車と並行し、先頭車両の列の最後尾につく。

 

引っ越して間もない頃、電車が出る10分前にはホームにいてた。

今でも、そのくらい余裕を持って通勤したい。

でも、自分の脳は騙せない。

ギリギリまで、やらない。

ギリギリまで、休む。

僕は、自分の脳に逆らえないでいる。