引っ越し先候補を訪ねて。
最寄駅に降り立ち、街を歩く。
印刷してきた地図片手に記憶の中にある外観写真を探す。
これからそこそこ長く住むかもしれないと思うと、慎重になる。
今まではパッと決めてた。
条件がハッキリしてたのと、そこまで長く住むことを考えてなかったから。
あと、おっきいのは確実に通勤条件が悪くなること。
デカいマイナスが確定しているから、少しでもトータルでよくしよう、マシにしようと粘っている。
やっぱり、自分の足で歩いてみないとわからない。
数字で見る「徒歩〇〇分」こんなに遠いのか・・・という物件もあれば、あれ?もう着いた!体感は早い!って物件もある。
なんでこんないい物件がこんなに安いの?と思いながら到着すると、築浅なのにベランダの木の床が朽ち果てて穴空いてたりする。
鈍行しか止まらなくて、電車待ってるとほとんどの電車がホームに佇む僕をシカトしていく駅。
便数がなくて、実際にシカトされ続けると、こういう場所だとガクンと家賃が下がる理由を体感として理解できる。
マイナスの面もあれば、プラスの面に気がつくこともある。
交通の便は悪くても、まちの雰囲気は穏やかで圧迫感がないとか、そんなのはその場に立ってみないとわからない。
グーグルアースで見ても、それを感じることはできない。
ネットで調べたクラウドな情報が、現実の理解に書き換えられていく。
自宅にこもってばかりじゃ、いけない。
現場を見ずに物事は完結しない。
汗をかかなきゃ、それは理解できない。