めっちゃくちゃ不平等

プロ野球人気、変わってきたなぁ、そう感じる。

昔は巨人戦が必ずゴールデンタイムに全国ネットでTV生中継。

巨人ファンも、アンチ巨人も1プレーに一喜一憂していた。

試合が長引けば、いくらでも延長していたのが懐かしい。

それが、延長は30分まで。

延長なし。

TV中継されない日も。

休日はデーゲームに。

 

ゴンゴラゴンゴラ変わっていくなぁ。

巨人伝統の紳士なスーパースター。

これは松井秀樹さんまでだったんだろうなと感じる。

 

対して、高校野球

その人気は陰るどころか、増しているようにも感じる。

野球理論、練習法の研究が進み、そのレベルは明らかに高まった。

そして、変わらないもの。

1試合にかける情熱。

未成熟の魂。

ハートが入っている。

 

そもそも、夏の甲子園とは、高校生の部活の中の「野球」という1種目の全国大会である。

きっと、卓球の全国大会もあるだろうし、将棋の全国大会もあるかもしれない。

映画製作の全国大会だってあるのかもしれない。

そんな中、この全国大会は、全試合NHKが生中継。

「平等が大事だ!」と主張する人に言いたい。

夏の甲子園なんて、めっちゃくちゃ不平等だ!!

 

そんなアツい高校野球

アツいが故に、反動も大きい。

僕も高校野球までやってたが、終わってから「目指すもの」を失って、しばらく宙ぶらりんだった。

周りの同級生、二人を除いて、一様にヤサくれていった(笑)

清原和博さんも「高校が一番良かった」といつかのTV番組で語っていた。

数年前にクスリで逮捕されたことは、皆さん周知の通り。

 

それに対して、サッカーっぽい人ってそんなにヤサくれないんだよね。

やったー、羽伸ばそー!!みたいな(笑)

 

でも、そんな高校野球の「アツさ」は、これから減っていくかもしれない。

名門花巻東の監督さんは「髪型ボウズ強制はしない、解禁する」と宣言した。

さすが。

先駆けて「変われる人」なのだろうな、きっとこれからも花巻東は強いだろう。

ちょっと話外れ気味だけど、その他、投手の肩肘守るために延長を制限するとか、どんどんそっちの方向に行きそう。

大船渡の投手が投げなかったことも、最近話題になってた。

 

僕は、思う。

野球選手として、「この試合で終わってもいいから投げる」というのも一つの選択だ。

その判断は、個々人に任せればいいのではないか。

決して監督が強制して投げさせてはいけない。

でも、監督と選手が納得していればいいのではないか。

他人が口出しすることではないと思う。

 

いわゆる「もったいない」という感覚なんだと思う。

僕の場合、大企業を辞めた時にやたら言われた。

それと似ている、そう感じる。

 

だってさ、高校の決勝で投げなくて、その後プロへ行って。

引退するまでに、高校の決勝が自分にとって一番大事な試合だったなって。

そう思うかもしれないじゃない。

もちろん、そうじゃないかもしれない。

だから、その時の気持ちで決めればいいじゃない。

メジャーなんて、必ず決着がつくまで延長で、野手がピッチャーやることもザラだ。

過剰にルール規制敷くのではなく、出来るだけ当事者の判断に任せる。

それでこそ、僕の観たい試合。

高校野球