手作り焼き豚風コロッケ

「手作り焼き豚風コロッケ」

 

コロッケが食べたい・・・

その一心で辿り着いたお肉屋さんの建屋に、看板現る。

この言葉、どう解釈したらいいのだ??

 

①手作りじゃないけど、手作りのような味のする焼き豚が入ったコロッケ

②焼き豚は入ってないけど、焼き豚のような味がするコロッケを手作りした

③手作りじゃないけど、手作りのような雰囲気の、焼き豚入りコロッケ

 

ムム・・・3案出したけど、どれもようわからん。

お店に入り、コロッケを購入し、食べてみなきゃ、わからない!

 

入店。

あれっ!?

お肉屋でスタンダードなガラスの肉肉ショーウィンドウがない。

あるのは、やたらと推しの強いおばあちゃんと、その背後でスタンバイチューンの2名。

かろうじておばあちゃんとコミニケーションを取ると、コロッケは揚がった輩が3つあるらしい。

追加で揚げれるヨ!と推してきたが、その時間をこの場で凌ぐのは困難を極めそうだった。

コロッケ3つでお会計。

コレがコロッケに入っているんだヨ!!おばあちゃんは、豆一粒サイズの焼き豚を試食させてくれた。

チョコレートファウンテンのごとくタレにまみれた焼き豚は、甘すぎて顔をシカメ髭。

たぶん、①②③は不正解。

「手作り焼き豚を入れたコロッケ」が正解かな?

退店。

 

帰宅後、奥さんがその他の準備をしてくれ、夕食。

実食。

一口かぶり付く。

・・・?

焼き豚、入ってる?

断面を確認。

ハムカツの、ハム部分が厚区なっているような見た目。

てっきり、ノーマルコロッケの挽肉のごとく、コロッケ内に焼き豚が散乱しているものと思い込んでいた。

先入観、常識、思い込みは、罪である。

私の味覚がオカシイのか?

二口目をかぶり付く。

・・・やはり、焼き豚の味はしない。

それどころか、何の味の主張もない。

奥さん、実食。

・・・やはり、すぐに感想が出てこない。

 

結論、コレは不味い!

奥さん、コレいくらしたっけ?

330円だから、1個110円だよ。

しかも高いんかい!?

二度と、買わない。

「お肉屋さんのコロッケは美味しい」という常識、崩壊。

 

あの看板の違和感について、考察。

わかりにくかった理由。

それは、一つのセンテンスに言いたいこと「手作り焼き豚」「それが入ったコロッケ」の二つ混在しているからではないか?

「風」というのも良くない。

具体的でなく、曖昧だ。

 

看板の改定案。

「手作り焼き豚! 焼き豚コロッケ!」