焦げる寸前まで炒めろ

本店の今池店、めちゃくちゃまずい。

これは、飲食店の修行時代にオーナーと先輩シェフが言った言葉。
えっ!?本店って、本来一番おいしいんじゃないの?

にわかに信じることができず、しばらくしてから「今日行けそう」という日に行ってみた。

はい、結論です。
それはもう、めちゃくちゃまずかった!!!
なんだコレ!?どういう神経してんだ?

衝撃だった。
さらに驚いたのが、客がひっきりなしに来ること。
えっ!?こんなにまずいのに、なんでこんなに来るの?

その理由を考えてみた。
本店だからおいしい、間違いないという思い込み。
名物だから、元祖だから、というブランドの価値。

要するに、食べる人たちが自分でおいしいかどうかを考えていない、ということに尽きるんじゃないだろうか。

これは、台湾ラーメンで有名な「味仙」の話。
フォローすると、味仙自体は好きな店。
ただし、店舗によって味が全く違う。

ちなみに、一番好きな味仙は八事店。
もう、ダントツにうまい。
というか、味のパンチが効きすぎるスキル。

八事店の料理長?に聞いた話。
料理で大事なこと、それは・・・

焦げる寸前まで炒めろ
ゆっくりやれ

この2つだそうだ。
この言葉、すっごく深い。
僕自身、飲食店の修行をしていく中で、この言葉の意味が少しわかった気がする。

シンプルな言葉ほど、奥が深いこともあるよねってこと。

ちなみにこの話、「矢場とん」にも言える。
矢場とんよりおいしくて安い店、いくらでもある。

要するに「売れるモノ」と「いいモノ」が同じとは限らない。
音楽とかでもそう。

世の中の流行、常識に流されず、自分で試して、自分で考えることができる人でありたいと思うのです。
とは言いつつ、けっこう流されちゃうんだけどね