便座に座り、その冷たさにヒヤッとする。
自分で便座ヒーターのコンセントを抜いておいて、バカである。
昨日の朝、奥さんと息子が家を出た。
一時的に実家へ帰っただけのはずなので、たぶん今日には戻ってくる。
で、家に僕一人。
せっかちな僕は、僕しかいない家で、誰も座ってすらいない便座をひたすら温め続けているこのヒーターの存在が、めちゃくちゃムダに思えて仕方がない。
いや、どうせ発電所で発電した電気は、このヒーター分も見込んでいるんだから、別にいいじゃん。
電気代払えないほど貧乏でもないじゃん。
そう言われればそうなんだけど、と言いつつも、やっぱ嫌なのだ。
これは理屈ではなく、謎の感情論である。
嫌なものは嫌なのだ。
そして、自分で抜いたにも関わらず、その便座の冷たさに驚く僕。
それは、いかに日本中の便座のヒーターがデフォルトで温められ続けているかを如実に物語っている。
もはや、冷たい便座など、和式の便所ほど希少な存在なのだ。
ええと、まとめると。
なんてしょうもなくてどうでもいい、僕のこだわり。