学生気分

社内で講習をやる。

そんな話があって、今日からスタート。

15時から2時間。

みんな仕事してっから同じだと思うけど、バッタバタのまま講習へ突入。

もうこっちがスタンダードってくらい、普通に全員リモートでいろんなとこからみんな参加してる。

さあ、どんな内容?って、講師の人がただただ文章を読み上げていくだけだった。

ある意味、衝撃的。

リモートで繋がった画面にはネットで拾ってきた技術資料だか、なんかの参考書だかなんだかが投影され、ひたすらそれを講師が読み上げ続けて2時間は、経った。

最後に同僚が活用の実例を紹介していたのが唯一の救いだったが、この会、なんの意味があるのだろうか?

就業中に不謹慎ではあるが、僕は数回意識を失ってしまった。

後輩にどうだった?って訊ねると、「久しぶりに学生気分を味わいました」とのこと。

言い得て妙、である。

同時に、ハッとする。

どう教えていいのかわからないんだ。

自分が教えてもらったようにしか、教えることができていない。

それ即ち、自分が学校教育で受けた授業スタイル。

教科書を読み上げ、板書すること。

それをそのままやっているんだ、この講師は。

 

自らの経験からでないと、本当の意味で学ぶことはできない。

この授業スタイルでできること、それは期末試験直前にテキストを暗記して回答すること。

でも、仕事はそうじゃない。

判断しなきゃいけない。

答えのない山のような課題に、自分の意見を出して、他人を納得させ、他人を含めて決めなきゃいけない。

だから、この講習は意味がない。

やらなきゃいけないのは、違うこと。

これをやるくらいなら、やらずに今もってる仕事をやった方が絶対にいい。

僕はそう思う。